枯葉と格闘の毎日です。(笑)
風の無い日はよいのですが、
掃いても掃いても、ざぁっと風が吹くとあっという間に枯葉の山。
まぁ、この季節はいつものことですからしかたありません。(^_^;)
集めた枯葉は、焼却炉で燃やします。
そこで口をついて出る曲は~
垣根の垣根の曲がり角~たき火だ、たき火だ落ち葉焚き
あーたろうか、あたろうよ~北風ぴーぷー吹いている♪
・・・北風がぴーぷー吹いている時に、落ち葉焚きをしてはいかんでしょ・・・
そんな独り言をいいながら。(笑)
お風呂を薪で燃す時も、
今の乾燥した季節は枯葉と同じようによく燃えます。
大工さんが木端を持ってきてくれることもあるので、
釜にその木端を放りこんでいた時、
ふとあることを思い出しました。
それは私がまだOLだった30年も昔の頃。
ある日電話をするため、会社の一番近くにあった電話ボックスに入りました。
当時は携帯電話なぞありませんでしたから。(^_^;)
電話をしながらふと下をみますと、
水色大きな封筒が置いてあります。
封はしておらず、中を見ると木端がひとつ入っていました。
「なんだろう、この木端は・・・(・・;)」
その封筒にはある貿易会社のネームと住所が印字されていました。
会社からすぐ近くです。
私は要る物か要らない物かはわからないけれど、
躊躇しながらも一応その会社に持っていくことにしました。
昭和通りを渡り、その貿易会社はすぐ見つかりました。
事情を説明し、ふうとうを渡すと受付の女性にお礼を言われ、名前と住所を聞かれました。
(こんな木端ひとつを届けただけ。たいした事してないのに・・・。)
私はなんだか自分が恥ずかしくてたまらない気持ちでいましたので、
「いえ、いいです」と言って自分の会社に戻ろうしましたが、
受付の女性はそんな私を強く引き留めました。
私はしぶしぶ自分の名前と会社名を告げ、
足早に会社にもどったのです。
それから数日後。
ある一人の男性が総務課にこられました。(私、総務課でしたので。(^▽^;))
するとその人は私の名字を告げ「おられますか」と尋ねられました。
「はい。私ですが」とお答えしますと、その男性は、
「あの電話ボックスの忘れ物は、ボクだったんです」と恥ずかしそうに話始めたのです。
「ほんとうに助かりました。あれは国内でもいくつもないサンプルだったのです。
無くしていたら大変なことになっていました」と。
私にとってみれば、ただの木端にしか見えない代物でしたが、
その男性にとってみれは、貴重なサンプル。
同じ物を見ても、
人によってその「価値観」は違うものなんだなぁと、なんだか不思議に思ったできごとでした。
お礼にと置いていって下ったトップスのケーキの味は、
やっぱりなんだか気恥ずかしかったせいでしょうか、
少しばかり「ほろ苦く」感じられました。