今日から9月。
いつもなら厳しい残暑のまま迎えていましたが、
今年は半袖では肌寒いほどの陽気。
この涼しさはとてもありがたく、
ようやく手足のほてりなく、ぐっすり眠れる夜が続いています。
でも体調を崩しやすい気候でもあります。
どうぞみなさまも風邪などひかれませんように。
私の日課のひとつにお風呂の焚きつけがあります。
それもサウナ付き。
いや、
お風呂付きのサウナというべきでしょうか。(笑)
毎日数本の薪を割ります。
それから二つの釜(サウナ用とお湯用)に入れて焚きます。
始めここは大きな農家の造りでしたので、
お風呂は小さな浴室で、それも五右衛門風呂。
大人数の時にいっぺん入れないので、
なんとかしないと、ということで「サウナ」を造る事にしたのです。
私の師匠は大のサウナ好きでもありました。
といっても、
体質改善によいという事を聞いて、
東京にいる頃にだいぶサウナ通いをされていたのです。
師匠は風邪を引くと、必ず扁桃腺がひどく腫れ、
いつも40度近くの高熱を出してしまうのです。
サウナに通われるようになって、
ほとんどそういう症状が無くなりました。
サウナにまつわる、こんなお話があります。
ずいぶん前になりますが、
師匠がいつもとは違うサウナのお店に行った時のことです。
比較的日中のほうが時間が空いているので、
その日も同じようにお日様の高い時間に行かれました。
高い温度がお好きなので、いつも一番上に座ります。
その日も一番上に座わろうと思ったところ、
その場所に一人のおじさんが横になっていました。
肩にバスタオルをかけて横になっているおじさんに、
「くつろいでいらっしゃるところ大変申し訳ないのですが、
もう少しそちらにずれて頂くと私が座れるのですが」
と声をかけたそうです。
すると「ああ、それはすみませんね」
と、そのおじさんは身体を起こしました。
その時におじさんの身体に倶利伽羅紋々が入っているのが見えたそうです。
下の段には、
同じく紋々の入った若いお兄さんがいて、師匠をにらみつけています。
(ああ、やくざか・・・)と思っていた時におじさんが師匠に話しかけました。
「お兄さん。見かけない顔だけど、どこの組の人?」
綺麗に剃ってある頭でしたし、
若い頃から合気道などの武道をやっていたせいか鋭い目を持つ師匠です。
裸でしたし~同業者だと思われたのですね。(笑)
豪胆な師匠は、
相手がやくざの親分でも幽霊でもまったく物怖じしません。
師匠は「そうですね~・・・」と少し考え、
「強いていえば『日蓮一家』ですね」と答えました。
おじさんはちょっと間を置いてから、
げらげら笑い出し、
「なんだ、坊さんだったのか」
お寺にサウナを作ってから、
みんな風邪をあまり引かなくなりました。
加えて私の場合、
疲れてくると体中に湿疹ができ、
治るとまた出てくるという繰り返しでしたが、
サウナのおかげで今ではまったく湿疹に悩まされることはなくなりました。
毎日のみんなの元気のために、
また明日もまき割りに励みましょ♪
木蘭様
返信削除朝の洗濯を終えホッとしているしまふくろうでございます。
なかなか面白いお師匠さんですね。
思わず笑っちゃいました。
クリカラモンモンのお兄さんを脇にどける、というのはなかなかできませんよ。
ボクは喧嘩っ早い男ですが、ヤーさんは避けますね。
彼らはほんとうに怖いです。ケンカも強い。
カタギの者はヤーさんとは張り合わないことです。
それにしても木蘭さんのお師匠さんは魅力的な人ですね。
ボクには生身の師匠がいません。みんな書物の中の師匠です。
ちょっぴり羨ましい。
サウナは身体にいいらしいですね。
でもボクはちょっと苦手です。
狭い空間に閉じこめられるのがまずダメで、
あとは呼吸が苦しくなってしまうこと。
ふつうのお風呂のほうがボク向きです。
といってもカラスの行水で、湯に浸かっている時間は1分もありません。
長湯というのが性に合わないんですね。
薪を割るなんてこの50年やっていません。
子どもの頃は薪で焚く風呂だったもので、よく庭で薪割りをしました。
製材所をやっていたもので、薪にする木には事欠きませんでした。
日蓮一家の代貸しをつとめる木蘭姐御。
おひけぇなすっておくんなせぇ……
しまふくろうさま、こんばんは。(*^^*)
返信削除お天気の時のお洗濯は気持ちのよいものですね。
私もお天気の時は、
ありったけの洗濯物を出します。(笑)
はい。
うちの師匠はとっても魅力的な方です。(*^^*)
たくさんの方々から慕われて。
でも、
私達弟子には~うんとおっかない方でもあります。(^_^;)
でもきっとしまふくろうさまとは気があったのではないかしら、と思います。
世の中には、
書物で理解できる人と、
見て聞いて、怖い思いをしなければ理解できない人と、
二種類あるのでしょう。
しまふくろうさまは前者。そして私は後者です。(^▽^;)
物わかりの悪い弟子を持った師匠にはとてもお気の毒ですが、
今生で出会え、弟子のはしくれに加えて頂いた私は、とても幸せ者だと思っています。
師弟は三世と申します。
今生が三世目でないことを祈りつつ(笑)、
来世もまた師匠と出会える事を願っています。
その時は私の師匠とも、しまふくろうさまはお会いできるかもしれませんね。(*^^*)