2015年7月9日木曜日

虫のお話

梅雨とはいえ、
こんなに降らなくてもいいんじゃないの?と言いたくなるぐらい雨がふりましたね。

また十数年ぶりのトリプル台風も来ているとか。
あまり歓迎したくないお客様です。(◎_◎;)


まだ梅雨に入ったばかりの頃、
母屋の壁面に一匹のヤンマが止まっていました。

その羽はセロファンのように透き通っていて、
なんと美しいこと。


 
まだ羽化したばかりのようでした。

まもなくまだ力のない羽を懸命に動かしながら飛んでいきました。


今の季節は境内の木々の選定などがありますので、
実にいろんな「虫」と遭遇致します。

蜂、毛虫、蛾などなど。

見た目は怖かったり気持ち悪かったりする虫ばかり。
近づくのも嫌だという人が多いものです。

ただ私の場合、
「刺すか刺さないか」「毒があるか無いか」
ということがとっても重要なので、
遭遇した知らない虫については、作業が終わってからネットで検索。

お風呂で汗を流してからお堂でお勤め。
夕飯を頂いたあとでのネット検索の時間になりますが、

「ご飯食べたあとで、こんな検索している人ってあまりないだろうなぁ」
などと独り言を言いながら、毛虫君たちの画像をスクロール。(笑)

するといろいろな事が分かりました。

スズメバチに二度めに刺されたら必ず病院へ、というのは結構知っている方が多いと思いますが、
「一度目にスズメバチに刺されたけど、二度目が足長蜂だから大丈夫」
ではないそうです。
足長蜂とスズメバチの毒は似ているので、やはり病院へは行ったほうがよいとのこと。

私は6月21日に足長蜂に刺されてしまったので、
今年いっぱいはとくに気を付けていようと心に誓いました。(^-^;

また境内でよく見かけた毒々しい毛虫君には毒性がなかったことが判明。
触ることはできませんが、
近くでみかけても恐れおののくことがなくなり、
スムーズに作業することができました。

今まで毛虫がいやしないかとびくびくしながらやっていましたから。(^-^;


春、夏になると増えるのが蜘蛛。
毎朝、必ずといっていいほど蜘蛛の巣に頭やら顔やらがひっかかります。(;´Д`)

ついた蜘蛛の巣を取りながら、
「ちょっと~。ここに作るのはやめて~」とぶつぶつ。

でもまた次の日、
同じような場所でひっかかっているんですけれどね。(笑)


「朝蜘蛛は縁起がいい」「夜蜘蛛は縁起が悪い」

なんて誰が言ったのでしょう。
同じ場所に巣を作っている蜘蛛にとっては迷惑千万なお話。

「朝からずっといるのにさ~夜になったら縁起が悪いって退治されちゃったよ」
なんて。


子供の頃、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を読んだせいでしょうか、
蜘蛛を退治することがとっても嫌で。

でも周りの人達はみんな平気。

小さな蜘蛛はティッシュでぽいっ。
大きな蜘蛛はハエ叩きでばしっ。


その姿を見つつ、
もしあの小説が蜘蛛てはなく、ゴキブリが題材だったとしたら、
私はゴキブリを退治しないで見逃すのだろうか…

自問自答してみました。

でもやっぱり、ゴキブリだけは退治しちゃうかも。(笑)