2016年4月6日水曜日

虫と怖い夢

うぐいすの声で目覚める朝。

「ほ~ほけきょっ♪」

いい調子で鳴くのもいれば、

「ほ~ほけきっ💦」

・・・あと少しがんばれ(^^♪

なかには、

「は~はげちゃびん」と聞こえることも(^^;)(笑)

お布団の中でぼーっとしながら、
「今朝はこんなふうに聞こえるなぁ」といろいろと思う毎朝です。



桜が美しい季節ですね。
境内でも吉野桜、枝垂桜が順番こに咲き出しました。

まもなくお釈迦さまのお誕生日(四月八日)をお迎えするので、
今日はみんなで境内の清掃にいそしみました。

掃き掃除をしていると、
小さな虫たちが右往左往しています。

「ごめんね、ごめんね」といいながら、
なるべく虫を一緒に掃かないようにほうきを動かします。

そんな虫の中に小さなカナブンみたいなのがいました。
五㎜くらいのその虫もあわてて逃げています。

どこかにしっかり逃げてくれたらいいのですが、
その虫は掃いている枯れ葉のかげにかくれるのです。

ですからその枯葉を掃くと、またまたあわててほかの枯葉のかげに。

「・・・おいおい。早く逃げてよ」

と、言いながらその枯葉を掃きますが、なかなかどこへ行ってくれません。

そういえば小さいころ、
誰かに追いかけられてはどこかに隠れるのですが、すぐに見つかってしまう怖い夢をよく見ました。
隠れても隠れても見つかる。
本人は必死なのに、
なかなかその「誰か」から逃げられない。

「この虫みたい・・・。もしかして私は前世で虫だったことがあったのかしら」

そう思ったら一所懸命に隠れる虫が、なんだか気の毒に思えてなりません。

ほうきの手を止め、
しゃがんでその虫を掌に乗せ、
植込みの中に逃がしました。

今日はほかにもミミズが三匹出てきたので(そのうちの一匹は小指くらいの太さのあるもの)同じように植え込みの中へ。

お釈迦さまのお誕生日を迎えるための掃き掃除。
「殺生を控えるように」と、
幼いころの夢と虫とを重ね合わせてくださったのかもしれませんね。







2 件のコメント:

  1. 木蘭様
    こんにちは。帯状疱疹後神経痛に悩むしまふくろうでございます。
    先ほど、病院で痛み止めをもらってきました。

    さて、掃くに掃けない掃きそうじのお話。
    いつもながらよいお話でした。

    年を取るとホトケ様に近づくのか、
    野花や虫などに寄せるまなざしがやわらかくなります。
    ボクがまさにそれで、アリでさえ踏みつけるのが可哀想で、
    用心深く歩くあまりよろけることがあります。

    山川草木悉皆成仏といいますが、どんなものにも仏性があって、
    みんなホトケになるんですね。
    人間界には虫にも劣る悪いやつが時々います。
    また木の芽時には変態人間が巷を徘徊いたします。

    そんな出来損ないを見つけたら、さっさと掃いて棄ててくださいまし。
    ボクもガツンと一発食らわせてやります。
    朝霞警察署には友人が多いので、たぶんまた不起訴になるでしょう(笑)。

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  2. しまふくろうさま、こんばんは。(*^-^*)

    あらあら(◎_◎;)
    まだ痛みがおさまらないのですね(;´Д`)

    では私が呪文を唱えてさしあげましょう。

    いたいのいたいのとんでけーっ\(^o^)/
    (でも私のとこにはとんでこないよーにっ)(笑)


    自然界の動植物は、ちゃんと自然の摂理にかなった生き方をしています。
    それに比べて人間の中には、人を傷つけても、時には人を殺してでも、
    自分の欲望を満たそうとするものもいます。

    人間界の生命は本来、平和を愛する穏やかな心の状態であるべきなのですが、
    地獄・餓鬼・畜生の生命があまりにも強すぎるので、
    人間界本来の生命状態までたどりつきません。

    それを思うとき、
    自然の中に生きるものすべてがとても正直で尊いものにさえ感じます。

    だから虫や野の花たちを大切に思えるのかもしれませんね。


    自然界が悪しき人間を掃きだす仕組みは、
    人間の体の仕組みのようにとうにできているのかもしれません。


    悪い人間はきっと自然界からガツンとやられるので、
    しまふくろうさまは朝霞警察署にお世話にならずとも大丈夫だと思います。(笑)


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