2014年5月26日月曜日

主君と臣下

昨日、泉岳寺に行きましたが、
「赤穂義士」について知らない信徒さんもいたため、
前もってビデオ鑑賞をしました。


私はまだ「血槍無双」のほうは観ていません。(^_^;)
いつかこっそり観てみようかなと。(笑)

今回観たのは「赤穂浪士」。
東映時代劇黄金期のオールスターが勢ぞろい。

大石内蔵助ー片岡千恵蔵
浅野内匠頭ー大川橋蔵
吉良上野介ー月形龍之介

他、
市川右太衛門・中村錦之助・中村賀津雄・大河内伝次郎・松方弘樹・
里見浩太郎・東千代之介・丘さとみ・木暮実千代などなど。


40代の女性が映画を観ながらも、

「どっちが斬られるんだっけ?」

すると同世代の男性が、

「浅野内匠頭じゃないか?」

私はすかさず、「違うでしょーっ」(笑)



殿中で刀傷沙汰を起こしてしまった浅野内匠頭を取り調べる役人が、

「乱心したからであろう? の?」
と聞きます。

吉良殿から執拗な嫌がらせや辱めを受けていた事を知っていたから、
「乱心」ということでなんとか切腹をまぬがれさせたいと思ったのです。

しかし内匠頭は、その深い心を感じながらも、
「乱心ということでは、私の意趣が立ちませぬ」


なんとも切ないシーンでした。


「風さそう花よりもなほわれはまた
      春の名残りをいかにとやせん」

~風に吹かれ散り行く花も春を名残惜しく思うのであろうが、
       その花よりも名残惜しく思う私は、いったいどうすればいい~


これは浅野内匠頭の辞世の句です。

せめてあの時、吉良殿を斬り捨ててしまえたなら、
こんなに心が残らずにすんだのでしょうけれど・・・。



この日より1年と9ヶ月後、
大石内蔵助を始めとする四十七士は、
松坂町の吉良殿の邸に討ち入り、
見事主君の仇を討つことと相成ります。




泉岳寺には、
主君浅野内匠頭の大きなお墓のすぐわきに大石内蔵助のお墓。

そして赤穂義士たちのお墓が整然と並んでいます。

君臣が並んで葬られているのを見ながら、
なんだか心が温かくなってくる気が致しました。

切腹し、
体から離れた魂は、
全員がそろって主君のもとに参じたことでしょう。

そして主君は、
素晴らしい臣下を持ったと喜んだことでしょう。


映画を観ながら涙し、

そして昨日は泉岳寺で、
またまた目頭が熱くなってしまった木蘭でございました。









    









2014年5月25日日曜日

池上ー泉岳寺ースカイツリー

爽やかな風も、
次第に湿気をおびてくるようになりました。

今日は気温も上がり、
湿度の高い一日でしたね。

今日は年に一度の檀家さんたちとお出かけの日。

昨年は鎌倉でしたが、
今回は池上本門寺と泉岳寺。
そしてスカイツリー見学。

バスは予定の時間を5分遅れでお寺を出発。

17名を乗せ、
一路池上本門寺へ。


道路はとっても空いていました。

すいすい~すいすい~♪

9時前には池上本門寺に到着しました。

 
 
これは大堂。
日蓮大聖人の生御影尊が安置されています。
日蓮大聖人の七回忌にあたり、
十二中老のお一人、日法上人が掘られたものです。
 
右手に黒い毛の払子を持っておられますが、
これは日蓮大聖人のお母様の髪の毛です。
 
日蓮大聖人はとても御両親への思いが深く、
亡くなられたお母様の髪の毛を肌身離さず
持っておられたと言われています。
 


 
この朱色の建物は、
荼毘所あとに建てられた宝塔です。

 
この大坊本行寺で、
日蓮大聖人は臨終を迎えられました。
ここは池上宗仲という檀家さんの持仏堂があった所。
身延を下りられた日蓮大聖人は
ここで最後の二十数日間を過ごされました。
 
伺うためにこの寺院にお電話をしたところ、
 
「うちにくる方は、マニアックな方が多いんですよ~」
 
ですって。
 
 
臨終をお迎えになった場所ならば、
私達にとれば聖地も同然なのに・・・。
 

 
泉岳寺です。
浅野内匠頭ご夫妻と、
大石内蔵助始め四十七士が眠る場所。

 
 
 

 
 
最後はスカイツリー。
他から見上げると首が痛くなりますよ。(笑)

 
ガラス張りの床。
 

 
ここまで小さいと、
まるでジオラマ。(笑)
 
何がなんだかちっともわかりません。(^_^;)
 
 
 
檀家さんの中では、
あまりの高さに気分が悪くなってしまった人が三人ほど。
 
「リピーターがほとんどいないみたいですよ」と
檀家さんの一人から教えて頂きましたが、
 
「・・・そうかもしれない・・・」
と思った次第です。
 
 
 
少ししんどい一日でしたが、
でも楽しく過ごせました。(*^^*)
 
 
「来年はどこになるのかしら」
 
疲れているはずの檀家さんから、
そんな言葉がもれてくる。
 
 
いい一日だったんだなと、
ちょっと嬉しくなりました。
 
 
 
 

2014年5月8日木曜日

山々の緑が深まっていくなか、
竹林では竹の枯葉でいっぱいになっています。
この時季の竹林にはまだ新緑は見当たりません。

たけのこの成長のために親竹は栄養を与え続けているのでしょう。

ぐんぐん元気よく伸びていくたけのこ。
反対にくすんだ色になっていく親竹。

「子供を育てるってことはこういうことなんだなぁ」と、
親の大変さを竹から学んだような気が致します。

ちょっと切ない季節です。



先日、ひとつのお話を知りました。

「命のサイン帳」というお話です。

ある日、ディズニーランドのインフォメーションに一人の男性が気落ちした表情で現れました。
「どうなさいましたか」と係の方が伺いますと、
「実は子供がサイン帳を落としてしまいまして・・・。子供が一人一人のキャラクターからサインしてもらったものだったのです。懸命に探しましたがと゛うしても見つかりません。もしやここに届けられていないかと思い来たのです」
男性はそう話しました。

あいにくそうした落し物は届けられておらず、
係の方がそのサイン帳の特徴や、いつまで滞在されるかを聞き、
「御帰りになる前に、もう一度ここにお立ち寄りください。こちらでも探してみますので」

男性が帰ったあと、係の人はあちらこちらに電話をしたり、
自分でも探しに行ったりしましたがどうしても見つかりません。

そこで同じサイン帳を購入し、すべてのキャラクターからサインをもらう事にしたのです。


男性が約束の日にインフォメーションにやってきました。

係の人は、
「園内をすべて探したのですがどうしても見つける事ができませんでした。
ですのでどうぞこれをお持ち帰りください」
そういってすべてのキャラクターのサインが書かれたサイン帳を手渡しました。

男性は何度も何度もお礼を言い、心から感謝しながら帰っていったのです。



後日、一通の手紙がインフォメーション宛に届きました。

それは過日、サイン帳を無くした子供の父親からでした。

「先日は本当にありがとうございました。
実は私の子供は脳腫瘍に侵されており、もう長くは生きられない体でした。
病気のためどこに遊びに行くこともできずにおりましたが、
子供は『お父さん。ディズニーランドに行きたいな。いつか連れて行ってね』と、何度も言っていたのです。
病気がよくなったらと思っていたのですが、ますます悪くなるばかりでした。
もしかしたら、もう何日の生きられないかもしれないという状態でしたが、
どうしても死ぬ前に連れて行ってやりたいと思い、ディズニーランドに行ったのです。
そしてその時にサイン帳を無くしてしまったのですが、
あなたのおかげで子供は大喜びしました。
『お父さん。楽しかったね。また行こうね』と。

そしてその数日後、
子供は息を引き取りました。

あなたが用意して下さったサイン帳を胸に抱いたまま、
安らかに永遠の眠りについたのです。

あなたのおかげです。
本当にありがとうございました」


係の方は崩れるようにして泣かれたとありました。



せっかくのサイン帳を無くしてしまった子供ために、
精一杯のことをされた係の方。

「ただ喜んで頂けたなら」という心におされての行動だったと思います。

それがこんなにも大切なものになるとは誰が想像しえたでしょう。


でももしかしたら、
どんな人の周りでもこんな大切なことが起こっているのかもしれません。

自分の何気ない一言が相手の人生の岐路を決めることになったかもしれないし、
自分の何気ない行動が相手にとって大きな喜びになったり、ひどい憎しみになったりしているかもしれない。


深く考えさせられるお話でした。



おとといの5月6日は、
小児癌で亡くなった男の子の9回目の命日でした。

「亡くなった子供の年を数える」と言いますが、

つい「生きていたらもう高校生だよね」なんてお話になってしまいます。


この時季はこの子の御両親と親竹が、
そして今回のお話が重なって見え、
とても切ない思いにかられます。

















2014年4月28日月曜日

役に立てるうれしさ


怒涛のGW。(笑)

毎日毎日、来客があり、
目の回るほど忙しさです。(◎_◎;)

実際、昨日あたりは本当に目が回ってしまい、
気持ちが悪くなってしまうほど。(;´Д`)

まだ先は長いのですが、
明日は身延に行くことにいきなり決まったため、
早めの上りとなりました♪

なので更新できなかったブログを
ようやく。(*^^*)


先日、お友達(・・・なんてお呼びしては叱られるかしら(^_^;))のしまふくろうさまから、御自分の娘さんが、髪の毛を寄付したというお話を伺いました。

私は自分の頭に手をやり、
寄付できるものがないなぁと思っていたところ、

はた、と気づきました。

そうだ。
26歳の時に剃髪した髪の毛がまだあった。

と。


さっそく出してみたところ、
「31㎝以上」という規定を超え、
41㎝ほどありました。\(^o^)/



まだ26歳の若い髪の毛。(笑)

染めたこともなかったし、
こんな髪の毛でもお役にたつかしらと、
ジャーダックにお送り致しました。


ジャーダックではこうした髪の毛の寄付で、
病気や怪我などで髪の毛を失った女性や子供に、
無償でウィッグ(かつら)を提供するのだそうです。


じつは私の身近にも、
髪の毛を失った子供がいました。

まだ七歳だった彼は、
突然「髄芽腫」という小児がんにかかってしまったのです。

放射線治療により、髪の毛はどんどん抜け・・・。

お寺の子供だったのが幸い。(笑)

つるつる頭でも、男の子だからマルコメみたいでかわいかったんですよ。

しかし、彼はウィッグなどつける間もなく、
七歳と六か月という短い一生を終えてしまいました。


その子のことを思い出しながら自分の髪の毛を見て、

「一人でも子供の笑顔が戻るといいな」

そんなことを思いました。



2014年4月20日日曜日

不思議な日


丁度一週間前の日曜日の事です。

翌日の14日は私にとってとても大切だった方の御命日。

午前中は檀信徒さん5人とお堂のお掃除を致しました。


「あれ?」

ふと鼻をかすめる香りがありました。

とっても甘い匂いです。

確かにお堂には花が活けてありましたが、その香りではありません。

お堂にいる皆さんに、
「何か甘いにおいがするよね」と聞いてみたところ、
みな鼻をくんくんしたあと、一様に「匂わない」と言います。

濃い香りといいますか、決して淡くはない香りです。

お堂の横で満開になっている桜ではないかという人もいましたが、
桜の匂いでもない。

お線香は伽羅の香りですからまったく違います。

洗濯した時の柔軟剤ではないかという人もあり、
全員の服の匂いをかいでみましたが、違いました。

そのうち一人が、
「あ。甘い香りがする」と言い出しました。

でも他の人にはやはり分からなかったのです。



そしてお昼になりました。

みんながわいわいがやがやと昼食タイム。

その中に一組の家族がありました。

六歳の女の子とそのご両親。

傍から見れば、幸せそうな家族風景です。

ただ、その女の子は話せません。

耳は聞こえますが、
言葉が出てこないのです。

ご両親はそれが分かってよりたいそう悩み苦しんできました。

でもようやく心が整理されたのか、
とても明るくなってきていました。

この日もみんなで楽しく食事をしていたのですが、
その女の子はよほど喉が渇いていたのでしょう。

お水が注いであったコップをとり、
ぐいっと一口飲んだところで、とっても嬉しそうな顔をしました。

子供の笑顔は天下一品。

私達もなんだか嬉しくなってしまうほどです。

「よかったね。美味しいの?」と誰かが言った時、

彼女は「おいしい」と私達が聞き取れるほどはっきり言ったのです。

みんな驚いて彼女見ました。

すると彼女はまた一口飲んで、
「おい・・」と言ったのです。


ご両親の喜びはいかばかりだったでしょう。


お堂でのことといい、この女の子のことといい、

不思議なことってあるものです。

でもこんな悦びのある不思議なことは、
大歓迎です。(*^^*)


※今、境内にはシャガというお花が沢山咲いています。
youtubeにアップしてみましたので、
どうぞご覧になってみてくださいまし。

https://www.youtube.com/watch?v=_vTZWwAJ0Ko










2014年4月8日火曜日

幸せ者の一日

朝、玄関から出ると、
満開の枝垂桜が「おはよう」と挨拶してくれます。

 


一日の中で、私のお仕事の中にワンコたちとの触れ合いの時間があります。(笑)



 
黒柴が2頭と、シェパードです。

みんな私のかわいい子供たち。


ほら。
眼が「おかあさん♪」ってものを言っているでしょ。(笑)


あれやこれやと~あっという間に一日が終わってしまいます。(^_^;)


そして~至福の時間のひとつであるお風呂。
(もう一つの至福の時間は~寝る時(笑))


覗く人なんかいやしませんが(笑)、
覗かれることのないようにしてあるお風呂からは、
裏庭が見えるようになっています。



そして、その裏庭には~もみじの若葉。




私って、
ほんとうに幸せ者だなって、つくづく感じています。(*^^*)







花まつり

暖かなよいお日和でしたね。(*^^*)

今日はお釈迦様の御生誕の日。
世では「花まつり」としてにぎわう一日です。

当寺院でも檀信徒さんたちが集まって、
にぎやかな一日となりました。

花まつりに相応しく、うちの桜も満開に。


 
花だけに限らず、 お日様も小鳥たちも風も木々も、
この日をお祝いしているように思います。(*^^*)


お釈迦様がお生まれになったとき、
父王は大変喜んで、尊い仙人を呼んで王子の将来を占わせたといいます。

その仙人は生まれたばかりの王子の顔をじっと見ると、
ぽろぽろと涙を流したのです。

王は「まさか、悪いことでは」と心配になり、
「仙人よ。もしやこの王子に悪いことでも起きるのであろうか」と尋ねました。

すると仙人は涙を拭きながら、
「いえいえ。めっそうもございません。
とても尊い王子さまでございます。
立派に成人なさり、必ずや人々の悩み苦しみ悲しみを救って下さる尊い方となりましょう」

そのようにお答えになりました。

しかし王様はまだ納得がいきません。

「ではそのような立派な人となるのであるならば、
何故、そなたはそのように涙を流すのか」とお聞きになりました。

仙人は、
「私はもう年を取りすぎました。
この王子さまが悟りを開かれるころ、私はもうこの世にいないことでしょう。
その立派なお姿をみることができないのが、 とても残念でならないのです」

そう答えて、また涙を流したのです。



私達の寿命には限りがあります。

もっと生きていたいと願っても、
なかなか願い通りにはいかないものです。

お釈迦様のお教えのなかに、
三世の生観という大切な教えがありますが、
このお話の仙人は、残念ながらこの生命観を知らなかったのです。

来世を考えられたなら、 こんなに悲しまなくてすんだのになと、
とても気の毒になってしまいました。


あと数日で、桜も散っていくことでしょう。

今年も美しく咲きほころんでくれた桜に感謝です。(*^^*)