2014年6月12日木曜日

怒りと悲しみと


暑いのか、肌寒いのか。

よく分からないような気候が続いています。

長袖を着て腕まくりをしている自分の姿が何やら可笑しくて。

気候のせいなのか、
はたまた更年期のせいなのか。

頭を悩ませる季節です。(笑)



新聞やテレビのニュースを観ていると、
時を置かずに幼い子供に対する猟奇的な事件や虐待などが発生し、
心が塞がれるような思いをしています。

父や母を頼りとし、
人を疑いもしないような純真な幼子を殺す大人たちの気がしれません。

ある事件ではご飯も与えられず立つこともできないほど衰弱しきった五歳の子供が、
か細い声で「パパ、パパ」と助けを呼んでいたにもかかわらず、
それが怖くなって部屋から出て、
そのまま放置して子供を死なせたという父親もいました。

「なんてひどい父親なのか」

もう自分が僧侶であることすら忘れてしまうほどの怒りが涌いてきました。

そして同時に、
最後の力を振り絞って精一杯父親に助けを呼んだのに、
実父に見放されてしまった子供の深い悲しみを思うと、
あふれ出る涙を止める事ができませんでした。

きっと亡くなった今でも霊魂はそこに留まり、
「パパ、パパ」と泣きながら父親を呼び続けているのではないでしょうか。


子供にとれば、
どんな極悪でも非情でも親は親。

まして幼子です。

手を差し伸べれば抱きしめてくれるはずと信じて疑わなかったことでしょう。



幼子にとって一番むごいしうちは、

親が背を向ける瞬間ではないでしょうか・・・。



私が抱きしめてあげるから、
早く仏様のもとに行ってね・・・。

そして来世は、
今生で悪を積まなかった分、
うんと幸せになってほしい・・・。



合掌・・・。








2 件のコメント:

  1. 木蘭様

    ひとっ風呂、じゃないひと泳ぎしてきた泳ぎ上手のしまふくろうでございます。

    このニュース、知ってます。
    「パパ、パパ」とか細い声で呼んだのに、パパは怖くなって逃げ出してしまいました。

    (なんてことを……)
    ボクはいつものように咆えまくりました。この薄情な男がゆるせず、
    殺意すら覚えたほどです(熱い男なもんで、スミマセン)。

    (なんて幸薄い子なんだろう……)
    子は親を選べないとはいいますが、最近、人でなしの親が多すぎます。

    幼い子をメッタ刺し、という事件もありました。
    どんなにか怖かっただろうと、涙を禁じ得ません。

    親の躾力、学校の教育力、社会の道徳力……すべてが弱まっているように思います。
    成人向けのエログロ漫画、幼児ポルノ的なものの蔓延、
    暴力が支配するコンピュータゲームなども、こうした倫理観や道徳力の低下を増幅
    させている元凶に思えます。

    正邪美醜のすべてを学べた、昔のチャンバラ映画が懐かしい。
    「卑怯なマネはするんじゃない!」と、問わず語りに映画は教えてくれました。

    親に背を向けられ、誰からも愛情を注がれなかった薄幸の子どもに
    心からの合掌。

    (もう怖くないからね、安心していいんだよ)
    ボクも心のうちにしっかりと抱いてあげます。重ねて合掌。

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  2. しまふくろうさま、こんばんは。

    貸切のプールはないでしょうか~。
    私もたまには「海坊主」と言われる事なく、
    水の中をぷかぷかしたい。(笑)

    一緒に「あの子」を抱きしめて下さり、ありがとうございます。
    彼の悲しみも、
    少しは薄らぐはずです。

    親の温もりにかなうものはありませんが、
    それでも「あの親」よりは私達の温もりのほうがはるかにまさっているものと思います。


    まったくしまふくろうさまの仰せのとおりです。

    ゲームによって暴力や殺人という「悪」に対して完全に感覚がマヒしてしまっているのです。
    こうした悪影響を及ぼすゲーム類は取り締まりが必要ですよね。
    ゲーム感覚で殺人を犯す人もいるのですから。


    誰かが言っていました。

    「親も免許が必要だ」と。

    親になる「資格」のない人間が多すぎます。

    こんなに悲しくやりきれない事件は絶対に無くしていかなければなりません。

    幼い命が消えてからでは、
    あまりにも遅すぎます・・・。





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