2013年10月21日月曜日

汚れた桶にならないように

ここのところ、毎週のようにやってくる台風。

また週末あたりが危ないようです。

27号と28号がダブルスを組んでやってきそう。

せっかく色づいてきた柿の実。
渋柿なので、例年ですとけっこうしぶとく木にぶら下がっているのですが、
年を越すことなく落ちてしまうかもしれません。

お正月の頃、
メジロがつつきにくるのを毎年楽しみにしているのですが・・・。

皆様、お気をつけてお過ごしくださいね。



お釈迦様には出家する以前にもうけた一子がありました。

ラーフラと名付けられたその子は、12,3歳の時に父親のもとで修行を始めました。

ところがこのラーフラは時々嘘をつく悪い心を持っていました。


お釈迦様はある日ラーフラが修業している場所に立ち寄りました。

ラーフラが父の足を桶の水で洗っていた時、

「ラーフラよ。その水をお前は飲み水として使うだろうか」と尋ねました。

ラーフラは「いいえ。汚れていますので使いません」と水を捨てました。

その桶をお釈迦様は受け取り、

「ラーフラよ。お前はこの桶に食べ物を盛ったりするだろうか」と尋ねました。

ラーフラは「いいえ。食べ物など入れません」

お釈迦様はその桶を下に落とし、桶は割れてしまいました。

「ラーフラ。お前はこの桶が割れてしまったことにどう思うだろうか」と尋ねました。

ラーフラは「どうせ足を洗う桶でしたから、汚れていたし何とも思いません」と答えました。

お釈迦様は「そうであろう。誰も汚れた桶に気などかけることはない。
それは人間も同じだ。平気で嘘をつくような悪い心を持っている人間は、この壊れた桶のように誰からも愛されずに、見捨てられるものだ」

ラーフラはそれから自分の非を恥ずかしく思い、
それからは真面目に修行に精進しました。
そして「学習第一」と称せられ、
お釈迦様の十大弟子のおひとりに数えられるほどになりました。



「この桶のようにならないようにしよう」

このお話を知ったとき、
私は強くそう思いました。

自分の悪いところを治す努力をする人は、
きっと仏様からも愛されるようになるはずだと思うから。(*^^*)





4 件のコメント:

  1. 木蘭様

    ようやく駄文を書き終え、ひと息ついているシマフクロウでございます
    やれやれ。右手首が軽い腱鞘炎を患っているようです。

    今回もいいお話でした。
    ボクも割られた桶のようにならぬよう、
    せいぜい頑張ります。

    ボクは先ほど、介護老人ホームに入居しているご夫婦に
    手紙を書きました。以前、同じ団地に住んでいたご夫妻で、
    二人足すと180歳になろうという、ボクの友人でもあります。

    ご亭主からの手紙に「歳を重ねるというのは残酷なもの」
    「老化は無残な美です」などとありました。

    お二人とも戦争世代で、友人たちはみな戦火に散ったといいます。
    ボクは茨木のり子さんの詩を贈りました。

       私が一番きれいだったとき
       だれもやさしい贈り物を捧げてはくれなかった
       男たちは挙手の礼しか知らなくて
       きれいな眼差しだけを残して皆発っていった

    手紙を書いているうちに、ボクの目はだんだん霞んでいきました。
    死んだ父や母のことを思い出したら、涙があふれてきたんです。
    近くでパソコンに向かっている女房に覚られないように、
    そっと涙をぬぐいました。

    貧しい食卓を囲んでいた頃の父と母はとても生き生きしていました。
    ボクたち兄弟も温かい気持ちを通わせていて、
    味噌汁と沢庵だけの食事もおいしく楽しくいただきました。

    ああ、ボクはいったい何を書いているのだろう。
    ごめんなさい。なんだかとってもおセンチになっています。

    こんな時、友が黙ってそばにいてくれると嬉しいですね。
    今夜は少し飲ませてもらいます。←毎晩飲んでんだろ!

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    1. しまふくろうさま、こんばんは。

      座り続けるのも大変なか、本当にお疲れさまでした。

      しばらくはどうぞごゆるりとお過ごし下さいね。


      素敵な詩を教えて下さり、ありがとうございます。


      涙をぬぐいながらのお便り。
      しまふくろうさまのお心がペン先からあふれていたことでしょう。

      深い思いを抱きながら書かれたお手紙ですから、
      老齢のお友達は、きっと何度も何度も繰り返して読まれることでしょうね。

      そして読むたびに心に温もりが広がり、陽だまりのような幸せを感じられることと思います。


      今しまふくろうさまは、とってもお疲れなのでしょう。

      精神的な疲労があるとき、
      心が敏感になることがありますもの。


      今夜は一人静かによいお酒を。






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  2. 木蘭様

    昨日は大変失礼いたしました。
    おセンチでおバカなシマフクロウでございます。

    ようやく立ち直りました。
    たぶん疲れていて気が昂ぶっていたのでしょう。

    見苦しいところをお見せしてほんとうに恥ずかし。
    深く、深く反省しております。

    今日は久しぶりに泳いできました。
    バタフライもできるくらい腰も回復してきています。

    やはり水の中はいいですね。
    ボクは水瓶座だから、陸上より水中のほうがラクなんです。

    プール仲間とも久しぶりに会いました。
    そしていつものバカっ話。大いに笑って、またの再会を期しました。

    健康であるってことは、ありがたいことです。
    ケガや病気をして初めて、その思いを強くします。
    ボクはケガ知らず病気知らずだったもので、
    このところの膝痛やギックリ腰がやけに堪えたのです。

    おおいに羽を休めたら、色づき始めたという柿の木をめざして
    飛んでいきます。

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    1. しまふくろうさま、おはようございます。
      昨日は山梨に行っており、返信が遅れて申し訳ありません。


      辛い時は辛い。苦しい時は苦しいと言って何が悪いでしょう。

      涙あふれる時があったっていいじゃありませんか。

      少しも見苦しくなんかありません。

      そうであるなら私など、いつだって見苦しい場面ばかりですわ。(笑)


      水泳がおできになれるほど回復されたのですね。
      本当によかったです。(*^^*)

      心身共にごゆっくりされて、
      これからはもっとお身体を労わってお過ごし下さいね。

      私はかに座ですが、
      年を重ねてからは海が苦手になりました。

      沢蟹なのかしら。(笑)

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