2013年11月9日土曜日

おかあさん


立冬が過ぎ、
徐々に冬に向かっていることを体感しています。

それでも今までの同じ季節より暖かな毎日です。

だからいきなり冷え込んでしまうと~おばさんの体はその気温差についていけません。

これから年末を迎える頃、体調を崩してしまうと大変。
「この忙しいなかを~」ってんで、非難轟轟(ひなんごうごう)になります。(笑)

気持ちも体もゆるりとしながら過ごしたいと思います。


先月11日に、シェパードの女の子がやってきました。

今月15日で三か月になります。

とってもやんちゃで~なんでもかじっちゃうし、掃除の邪魔はするし。

でもかわいいです。
なにせ私の「子供」になりますから。(笑)

動物病院では「おかあさん」と呼ばれます。

初めて「○○ちゃんのおかあさん」と呼ばれた時は、なんだか気恥ずかしく思ったものです。
人生で初めて「母」になったんだぁと思った瞬間です。(笑)

それからというもの、「私は犬たちのおかあさん」という意識がめばえました。

犬たちはもちろんしゃべりません。
しかし「目」で物をいうのです。

「おかあさん、何かちょうだい。お腹が空いたよ」
「おかあさん、一緒に遊んで」


新しく子供になったシェパードの子犬。
まだ綱はつけずに境内で一緒にお散歩していますと、
振り向き振り向き、必ず私がいることを確認します。

少しでも姿が見えなくなると、あわてて探しにきます。

草むらの中でガサガサ一人で楽しそうに遊んでいても、
ふと遊びを止めては私を見ます。

「おかあさん、ちゃんと見てくれてる?」って。


そんな姿を見ていると、自分の幼かった時分を思い出します。

こんなふうに、母が自分のほうを見てくれている時、本当に安心していたなぁと。

幼い子供は親が自分を見てくれることをいつも望んでいます。

視線が自分に向いていないと、とっても寂しくて、
何とかして振り向いてほしい、私を見てほしいと願っているものです。


幼い子供たちが虐待されたり、親に捨てられるという事件が相次いでいます。

子供の辛さをを思う時、
どうにもやりきれない気持ちでいっぱいになります。

 
過保護すぎるのも問題ですが、
成長する過程において、
愛情をかけるべきはしっかりとかけて、
子供たちを心身ともに健やかに育てあげてほしいと願っています。


4 件のコメント:

  1. 木蘭様
    おはようございます。飲んだくれのシマフクロウでございます。

    今回もとってもいいお話でした。

    子供を虐待するニュースは悲しいですね。
    ボクにはとても考えられないことなので、
    いつも心が沈んでしまいます。

    木蘭さんが言うように、こどもは、
    「お母さん、ちゃんと見てくれてる?」と願うもの。
    だから手をつないだり、抱きしめたり、
    また頬ずりしたりして、
    「おまえはかけがえのない子なんだよ」
    と絶えず安心させてやる必要があります。

    子を抱いてやると心が静まり安堵した思いが
    心臓の鼓動と共にそのまま伝わってきます。
    ボクは今でもその時の温もりを思い出すことがあります。

    シェパードの子犬、可愛いでしょうね。
    ボクもわが子だけでなく、わが家で寝泊まりした留学生たちから、
    いまでも「お父さん」と呼ばれています。

    最初は変な気分でしたが、今ではすっかり慣れて、
    ほんとうのお父さんになったような気がします。
    来週もフランス人の女の子が久々に遊びに来ます。
    ボクには世界中に〝公認の隠し子〟がいっぱいいるのです。

    人間の子も犬の子も、幼きものは可愛いですね。
    純真で無垢で、心がまっさらさで……。

    お母さん、がんばってくださいね。

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    1. しまふくろうさま、こんばんは。(*^^*)
      お酒はすぎない程度におやりくださいね。
      少し足りないなぁ~と思うくらいが、何事もよいものです。(*^^*)

      犬の子さえかわいいもの。
      まして自分の子供はもっとかわいいでしょうね。

      父親の大きな手、大きな肩、大きな胸。
      私も大好きでした。
      ・・・ひげが痛いのだけはかんべんして~でしたが。(笑)

      父親の大きさは、
      すべてを包みこんで守ってくれる、そんな安心感があります。

      遠い他国より見知らぬ国にきて、
      「隠し子」さんたちはきっと不安でいっぱい。

      でも「日本のおとうさん」と出会い、
      そんな不安は一掃され、この上ない安心を得られたたことでしょうね。

      それはきっと、
      お父さんの膝の上で戯れ、
      遊び疲れていつしか眠りにつく幼子の安心感と同じ・・・。


      お父さんも頑張って下さい。(*^^*)



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  2. 木蘭さん

    こんばんは!

    埼玉県の田舎百姓です。

    『おかあさん』を読ませていただき、母親、お母ちゃんのことを思い出し
    いろいろな事を考えさせられました。そして高村光太郎の詩で頭が
    いっぱいです。一番好きな部分を載せさせていただきます。

    母をおもふ

    母を思ひ出すとおれは愚にかへり、
    人生の底がぬけて
    怖いものがなくなる。
    どんな事があらうともみんな
    死んだ母が知つてるやうな気がする。

    明日、13日は母の命日です。
    もうすぐ49歳のおじさんですが光太郎の気持ちがわかります。
    また、自分の子(小2小5)もいずれこの詩が解ってくれることを
    願っています。

    美しき人へ

     

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    1. 田舎者さま、こんばんは。(*^^*)

      明日がお母様のご命日なのですね。

      少し一人の時間を作り、
      どうぞお母様とお話をしてきて下さい。

      きっとやわらかな笑顔をもって、
      田舎者さまのお話を聞いて下さることでしょう。

      高村光太郎の詩、心に響きますね。

      この詩が好きだという「お父さん」のお子さんならば、
      きっと感性豊かに育っていくことでしょう。(*^^*)

      田舎者さまのお子さんたちの心が、
      のびのびと明るく大きく、そして優しく育っていくことを
      私も願っております。



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