2014年1月6日月曜日

永遠の0

今朝の冷え込みは厳しいものがありました。

お勤めの時は帽子をかぶるわけには参りませんので、
頭や耳が寒さでちぎれそうになります。

でも、雪駄で土の上を歩く時、
ざっくざっくと音がするのがなぜか好きなのです。

寒い朝、ほんのちょっとの私の楽しみ。(*^^*)


今年のお正月は例年になくゆるりとできました。

おとといは思いがけなく、お寺の人達が、
「映画に行きませんか」と声をかけて下さいました。

私は基本お留守番と自分で決めているところがあり、
みんなで買い物に行こうとか、今回のように映画に行こうとかのお話の時は、
「私が残るから行っておいで」と言うのが定番でした。

でも今回ばかりはみんなが、
私が行けるように気をまわして下さっていることが分かりましたので、
ありがたく同行させて頂いたのです。(*^^*)


成田まで行き、
「永遠の0」を観て参りました。

「自分が死ぬということは、
戦局にはたいして影響はないが、
自分の家族は不幸になってしまう。
だから自分は死にたくはない」

とても腕のいいゼロ戦のパイロットでしたが、
このように周りに言い続け、また烈しい空戦になると加わらない。

そのために仲間から「卑怯者」とか「臆病者」と言われ蔑まれてしまっていました。

最終的に特攻で亡くなるのですが、
途中途中に出てくる言葉には、とても深いものを感じられました。

「どんな状況であっても生き延びる努力をしろ。諦めるな」

「お前たちは生きて、日本のために働け」

「この戦争が終わったあとの日本は、いったいどうなっているのでしょうね」

「死ぬことが分かると、今までなんとも思っていなかった川の水の冷たさや鳥たちのさえずり、風の音。すべてがいとおしく思われます」

記憶する能力がかなり落ちていますので、
このセリフは正しくないかもしれませんが。(^_^;)



靖国神社に祀られている英霊の中で、こんな方がおられます。

特攻隊員を指導する教官が、
「お前たちだけを死なせない。俺も行く」と言って、特攻を志願しました。
しかし上官から、
「お前には妻子がいるから駄目だ」と却下されてしまったのです。

それを知った奥様は「自分たちがいるから夫は思うようにできない」と、
幼子を連れて入水自殺してしまったのです。

その教官は再度志願し散華されたそうです。


教官も奥様も上官も、
その深い思いはいかばかりだったことでしょう。



闘い亡くなられた方々に対し、
あらためて尊敬と感謝の気持ちが湧いてまいりました。

あの当時、辛く悲しい思いが沢山あった。
けれども「日本を護るため」という気持ちも同じくらいあった。

その方々に心から深く感謝し、
そして命がけで護って下さった日本を
今度は「今を生きる」私達が護るべきなんだと。


私も頑張ります。


















4 件のコメント:

  1. 木蘭様
    寒さに凍えるしまふくろうでございます。

    百田尚樹の『永遠の0』はつらい本です。哀しい本です。

    ボクは比較的速読派で、日に3冊くらい平気で読み飛ばせるのですが、
    この本はいけません。3歩進んで2歩下がる、というような感じで、
    なかなか先へ進めない。

    読みにくいというのではありません。実に読みやすい文体で、
    若い人たちにも手に取りやすいように書いてある。

    でもね、読んでいてつらくなるんです。
    目がウルウルし、嗚咽みたいなものも出てきたりして、
    先へ進めなくなってしまう。

    木蘭さんが紹介してくれたエピソードのような悲劇は
    至るところに繰り広げられていました。
    後顧の憂いなく、とばかりに日本女性は自らの命を絶つことで、
    夫を励ましたのです。

    こんな悲劇は、もう2度と繰り返してはいけません。

    ですから、支那と韓国のナショナリズムを煽る所業が赦せないのです。
    内政問題の失政を覆い隠したいがために、人民の注意を他国に向ける。

    政治家という人種は度し難い生き物であります。
    そんな中、安倍さんはよくやってます。
    今年も安倍さんを応援していきたいと思っております。

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    1. しまふくろうさま、こんにちは。

      今日は寒さがひとしおです。
      朝の気温が-2℃でした。


      しまふくろうさまはすでに本を読まれていらっしゃったのですね。

      お話を伺い、
      私も買って読もうと「今」思いました。

      そのつらさを、その胸の痛みを、
      私はもっともっと知らなければならないと思うから。

      そして今まで以上に深い感謝の念をもちたいと思います。


      支那や韓国は「心」の無い国ですね。
      「心」を持たない者は人間ではありません。

      その分別のない所業をきっと神仏はお赦しにならないことでしょう。


      私も安倍さんを応援しています。

      しまふくろうさまも頑張って下さいね。

      私も微力ながら頑張りたい思います。

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  2. 木蘭様
    たびたびお邪魔します。しまふくろうでございます。

    この本は600ページと、けっこう読みでがあります。
    でも同じパターンのくり返しですから、
    それほど苦にはなりません。

    それでも内容はけっこう重い。
    最後のほうにはあの〝反日新聞〟の記者らしき人物も出てきます。
    そして最後のアッと驚くタメゴロウ(笑)。

    読んでみて、ボクは百田さんとは気が合うなと確信しました。
    ボクより4つ年下ですが、考えているところの波長が合う。

    この本は若い人たち中心に売れていると聞きます。
    嬉しいですね。司馬さんの『坂の上の雲』と並ぶ国民文学に
    なるかもしれません。

    ただデビュー作だけに、多少の荒さはあります。
    しばしば「愛している」という言葉が出てきますが、
    当時の日本人は「君のことを愛してる」などとは言いません。

    まあ、そういう些末なことをいうのはヤボでしょうから、
    もうやめます。

    とてもいい本です。
    ぜひ読んで、そして泣いてください。

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    1. しまふくろうさま、こんばんは。(*^^*)

      いつでも何度でもお越し下さいまし。

      今日は所用があったので、車で町まで連れて行ってもらいました。

      ・・・どんだけ田舎に住んでいるんでしょっ。(笑)

      「永遠の0」の本も買ってきました。

      小さな本屋さんでしたが、
      絶対にあるはずと探しましたがみつからない。

      へんだなと思いながら、
      あ行・か行・・・。

      実は私は「百田」を「ももた」と読んでいました。(笑)

      それでも「は行」にもなかったのです。

      結局「売れ筋ベスト10」で展示されていた本を持ってきてもらい買いました。(笑)
       

      映画を観に行った時、
      「制作」のところに「朝日新聞」とあったので、
      「えー?朝日新聞がからんでいるのか」と思ったら、

      映画にのめりこめませんでした。(^_^;)

      「何か意図があるのかなぁ」と。


      今日からこの本を読んで、のめりこもうと思います。(笑)

      百田さんとしまふくろうさまの波長が合うということは、
      きっと私にも合うはずです。

      「アッと驚くタメゴロウ~♪」か「ゲバゲバっピー」なのですね、最後は。

      楽しみです。(笑)


      たしか映画の中でも一人の部下だった人の証言の時に、
      孫が「祖父は祖母を愛していたのですね」と聞いた場面がありました。

      その部下は「わしらはその当時、そんな言葉は使いませんでした」と答えていました。


      「愛」という言葉を使わずとも、
      日本語には沢山、相手を思う言葉があります。

      私は「愛している」より「いとおしい」という言葉のほうが好きですが。(笑)



      寝る前に本を読みますので、
      明朝、鏡が見られないかもしれません。(笑)







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