2015年4月7日火曜日

後ろ姿

東京ではもう葉桜のところが多いそうですが、
こちらはちょうど見ごろ。
 
お天気があまりよくありませんが、
どんなお天気でも、桜は美しいものです。
 

 
 
 
昨日の日曜日も雨降りでしたが、
明日はお釈迦様の御生誕の日なので、
檀家さんたちがお堂のお掃除に来て下さいました。
 
掃除も終わり、
みんなで談笑していた時に、
姿勢のお話になりました。
 
体の歪みから体調を崩すということは皆さん、結構ご存じですが、
実際、自分の姿勢についてはなかなか治らないもの。
 
私が行っている整体の先生も姿勢について、
よくお話をして下さっています。
 
 
「背筋を伸ばして胸を張る。それによって肺の動きもよくなり呼吸も楽になる」
 
 
そんな話を檀家さんたちとしていた時、
あるご夫婦が、
 
夫「過去を背負っていると背中が丸くなる」
妻「過去のことは水に流して胸を張りましょう」
 
そう言いながら二人して胸を張るポーズをとっていました。
 
全員大爆笑。
 
二人ともとてもまじめで、
とくに咎められる過去などない方たちですから余計に。
 
 
後姿は自分で見ることはできません。
背中を丸めて歩いていれば、
日頃からの疲れが出ているように思われます。
 
背筋の伸びている人は、
それだけでも颯爽として見えます。
 
 
そういえば安岡正篤氏の言葉に、
 
「後ろ姿がしょんぼりしているのは、不徳であることを示しているのだ。怒り肩がいいのかと言うと、これもよろしくない。後光が差すというか、徳のある人は後ろ姿が凛々しく、元気であふれているのである」
 
とあります。
 
 
後光は、
頭が光っているだけで出ものではありません。(笑)
 
徳はなかなか積めません、
だからこそ、せめて姿勢だけでも凛々しく見えるようにしたいなと思っています。
 
 


2 件のコメント:

  1. 木蘭様
    おはようございます。
    筋トレをやり過ぎて節々が悲鳴を上げているしまふくろうでございます。
    〝ほど〟というものを知らないおバカな鳥なので、我ながらイヤになります。

    さて、後ろ姿のお話ですが、たしかに問わず語りに訴えかけてくるsomethingが、
    後ろ姿にはありそうですね。自分の後ろ姿をまじまじと見たことがないので、
    どれくらい生き生きとしているのか、それともションボリとしているのか、
    にわかに判りかねますが、「ションボリした後ろ姿は不徳の成せる業」というのは
    分かるような気がします。

    ボクの敬愛する文芸評論家の福田恆存は、人間性はすべて顔に出るから、
    顔を見ればその人の人となりがすべて判る、と言っていました。
    ボクもこの考えに賛成で、「文は人なり」というのなら「顔も人なり」がいえると思います。

    ボクは自分の若い頃の顔がきらいです。
    全体にほっそりとして、なかなかの美男子(自分で言うな!)だと思うのですが、
    何と言いましょうか、ナイーヴさがそのまま顔に出ていて、いかにも〝未熟者〟
    という感じがするのです。

    ならば還暦を過ぎた今はどうなんだ、というと、
    まだまだ未熟なことに変わりありませんが、一歩一歩着実に前進しているような気が
    しています(これまた自画自賛するな!)。

    歳を重ねるというのは決して悪いことではありません。
    アンチエイジングのことばかりが脚光を浴びていますが、
    ワインと同じで、エイジング(熟成)することでカドが取れ、
    円やかな奥行きのある味になるのです。

    ボクのモットーは「ただ今修行中」で、そのことが死ぬまで続きます。
    本を読むのも修行、友と語らうのも修行、酒を飲むのも修行(笑)です。
    修行はけっこう辛いものですが、辛かった分だけ喜びもあり、
    それでまた一歩、前に進めます。

    ボクの後ろ姿が他人の目にどんなふうに映っているのか、
    知る由もありませんが、木蘭さんがおっしゃるように、せめて凛々しく映るよう
    努力したいと思います。

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    1. しまふくろうさま、こんにちは。(^^)/

      あらら。
      たくましいしまふくろうさまもたいそう素敵とは存じますが、
      どうぞ無理のないようにお願いします。

      私の場合は常に無理しない、
      ・・・・努力もしないかも(笑)


      「おやじの世直し」の裏表紙のお顔も今のお顔も、
      私は好きです。(^^)/

      若さゆえの味わい、
      年齢を重ねたゆえの味わい。
      どちらにもそれなりの「味」がありますもの。

      私自身も自分の顔には自信がありませんので、
      せめて今生でおトイレ掃除を一所懸命励んで、
      来世は「蓮の花」を目指したいと思います。

      どうも今生は、
      レンコンのままで終わりそうですから。(笑)


      私も「人生一生涯修行」だと思います。
      「これでいいや」と思ったら、すべてそこでストップ。
      「進まざるを退転」という言葉を常に心において修行に励みたいと思います。

      ははあ、お酒の修行ですか。

      お互い修行の身ですからね、
      私もいつかご一緒いたしましょう~(笑)

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