昨日は師匠の義理の弟さんの御命日でした。
若干26歳という若さで心筋梗塞をおこし、
帰らぬ人となったのは、
もう33年も前のお話。
今年もお塔婆を書き、遺影とお位牌を置き。
そして故人がお好きだったというビールも。
とても働き者で、
親戚や近所の農家の手伝いを二つ返事で手伝ってくれていたそうです。
師匠は、
「いくら若いといったってそれでは体がもたないぞ」と、
再三にわたってお話していたそうですが。
この弟さんには一人の友人がいます。
ビールを持参し訪れては、
お線香を手向けて下さるのです。
33年という長い間。
兄弟も親戚も、
まったく訪れません。
たぶんこの弟さんのことすら忘れてしまっているのでしょう。
しかし友人の方はただの一度も彼の命日を忘れることはなかったのです。
私達は故人を忘れることなく訪れて下さるこの友人の方に、
心から尊敬の念を抱いています。
故人にとって、
思い出してくれる事はとても嬉しいこと。
弟さんは本当に素晴らしい友人を得ていたのだなぁと感銘を受けました。
きっと自分が死んでも、
こんなふうには思い出してくれる人はまずいないでしょう。
毎年、
この友人が訪れるのを
いつの間にか私達は心待ちにするようになりました。
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